ニッポン高度紙工業株式会社

環境とのかかわり

私たちは、地球環境の保全が
全人類共通の重要課題の一つであることを認識し、
全社を挙げて地球環境の保全につとめ、環境と調和し、
人と環境にやさしい企業活動をおこないます。

当社環境方針の詳細については、こちらをご覧ください。

社有林「悠久の森・五位ヶ森」

現在の私たちの地道な活動が
少しでも地球の環境保全に役立っていることを確信しています

私は、この社有林(悠久の森・五位ヶ森)を活用して、社員が山に関心を持つきっかけ作りをしたいと考えます。
例えば、人生の節目にあたる、入社時や結婚、さらに子どもが誕生したときなどに記念植樹をすると、その樹木の育成が気になり山に足が向くのではないかと思っています。
「森は海の恋人」という言葉があります。ロマンチックな響きです。
森と海は恋人で、二人が結ばれて海にたくさんの生命が生まれます。
つまり、森に木を植え、育樹し、間伐をして森を保全することで豊かな水源が生まれ、その養分が海に流れ込むことで、豊富なプランクトンを発生させ、海の豊かさにつながっていきます。
10年20年という長期で山の育成を見守ると共に、自然との共生を常に考えていかなければなりません。100年単位で考えると、いずれ広葉樹の森が広がっていくことを期待します。
現代文明は、森林を犠牲にして、不毛の砂漠を増やし続けてきました。特にここ50年森林破壊が世界規模で加速しています。現在の私たちの地道な活動が、少しでも地球の環境保全に役立っていることを確信しています。
私たちが生きていくためには、環境との調和は不可欠です。
私たちは、持続可能な「森づくり」の活動をとおして、次世代の人々にその価値を認識してもらえるよう努力していきます。

取締役会長 山岡 俊則

水源保護を主目的とした社有林の取得

水源の森には大切な働きがあります。雨は木々の幹を伝わって地面に浸透し、土壌を通過しながらろ過されて地下水となり、その地下水はやがて湧き水となって川に流れ出します。このため森林は「天然の浄水場」と呼ばれます。
また、森林には雨を地中にため、ゆっくりと時間をかけて流出させる働きがあり、洪水や渇水を和らげるため、「緑のダム」とも呼ばれます。網の目のように土の中に広がる木の根は、土や石をしっかり捕まえ、土砂崩れを防ぎます。
私たちが携わる製紙業は水を大量に使用するビジネスモデルですので、2003年7月に購入した社有林である「五位ヶ森」に、「悠久の森」という新たな名称を設け、水資源保護を主目的に私たちが住む郷土の環境保全に、全社を挙げて正面から取り組んでいます。
2003年7月に取得した悠久の森・五位ヶ森。安芸市と森林保全協定を締結し、水源涵養保安林として森林組合に委託しながら、計画に基づいた間伐を実施しています。
適切な管理をおこない、樹木の健全な生育を助けることにより、良質な保水能力を持つ森林となります。

「悠久の森・五位ヶ森」のデータ
所在地:高知県安芸市畑山姥ヶ谷
標高:1185m
面積:240ha
樹種:80%がスギとヒノキ
森から生まれる水量
 夏場は7~8万トン/日
 冬場は2~3万トン/日
CO2吸収量:400トン/年
社有林保全活動

当社の環境方針や取り組みに対する理解を深めることを目的に、社内研修の一環として間伐や植樹をおこなっています。

  • 間伐体験の様子

  • 記念植樹の様子

カーボン・オフセット(CO2削減)活動

カーボン・オフセットとは、企業活動や生活などを通して排出される二酸化炭素などの温室効果ガスのうち、当該排出量の全部または一部を、他の場所で実施された森林保全等の温室効果ガス排出削減・吸収活動に投資することにより、排出量に見合った温室効果ガスを埋め合わせる考え方のことです。

高知県での活動

当社は、2011年3月28日付で社有林における森林保全活動について、高知県J-VER制度に企業として初めて登録されました。
当制度は、カーボン・オフセットをおこなう際に必要なクレジット(当社がおこなっている森林保全活動によって削減・吸収された二酸化炭素などの温室効果ガスの量)を発行・認証する制度のことです。発行されたクレジットを地球温暖化防止に取り組む企業などに販売し、得られた資金は森林の持続的な保全・整備に使用します。




鳥取県での活動

当社は、2011年6月20日に着工となりました米子工場の建設工事期間中に排出されるCO2のうち100トンにつき、鳥取県県有林J-VER制度に基づくクレジットの購入によりカーボン・オフセットに取り組み、地球温暖化防止および鳥取県の森林保全に貢献しました。

その他の活動

米子水鳥公園 運営活動支援

当社は2012年7月6日、米子工場竣工を記念し、鳥取県米子市にある水鳥公園に運営活動支援金を贈呈しました。米子水鳥公園は、西日本有数の水鳥の飛来地として毎年秋から冬にかけて最大1万羽ほどの野鳥が確認されています。また2005年には、この公園の位置する中海が、国際的に重要な湿地としてラムサール条約登録湿地となり、水鳥の生息にとって重要な場所となっています。今回の運営活動支援金は、同公園に来園する子供達や外国人観光客のための説明用DVD製作に役立てていただきました。
今後も引き続き、様々な角度から地元地域の環境保全活動に貢献します。

  • 米子水鳥公園

  • 来園する子供達や外国人観光客のための説明用DVD

清掃活動

美観の維持および地域環境の保全のため、自発的に事業所周辺の清掃活動をおこなっています。
また、2019年4月より「高知海岸パートナーシップ」運営サポート団体に加入し、年3回以上、海岸の清掃も実施しています。

  • 安芸工場周辺

  • 本社工場周辺

  • 海岸清掃

エネルギー設備

環境にやさしいエネルギー設備で環境に負荷をかけない工場を目指しています。

  • 安芸工場の太陽光発電

    1999年12月、安芸工場の建物の屋上に、高知県の民間企業としては導入第1号となる太陽光発電システムを設置し、得られる電力を工場の電源として優先的に利用しています。

  • 米子工場の液化天然ガス(LNG)

    ボイラーの燃料として、地球にやさしい液化天然ガス(LNG)を導入し、二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)の排出量を削減します。

  • 米子工場のクールチューブ空調システム

    一定した地中温度を利用し、外気を取り込んだ後、地中で冷却し工場内の空調に活用するシステムを導入しています。