
中期事業計画
3ヵ年中期事業計画 (2025年3月期~2027年3月期)
1. 長期ビジョン
「高機能セパレータ、高機能素材の安定供給を通じて、持続可能な社会の実現に貢献する」
NKKは、技術開発型企業としてより高品質・高機能のセパレータ、素材の開発・供給を通じ、あらゆる電子機器類の機能向上に取り組み、 少子高齢化・人口減少、環境・エネルギー問題などの社会的課題の解決、そして人々の生活をより快適にすることに貢献していきます。
2. 中期事業計画概要
(1)基本方針
「飛躍への助走&事業構造の転換」
NKKの社会的存在意義を全員で共有し、やりがいをもって仕事に取り組むことにより、持続的な企業価値向上を目指します。
(2)基本戦略
① 新事業創出による事業ポートフォリオの転換
前中期事業計画期間においては、新事業創出に向けた社内体制整備、社外ネットワークの拡大を推進しました。
この中期事業計画期間においては、セパレータ製造で培ったコア技術を基に、電子材料、プラスチック代替材料としての活用など、用途展開の可能性を追求し、市場への普及を目指します。
② 成長分野における重点的取り組みと新製品開発の強化
米子工場における建屋と抄紙ラインの増設、裁断加工ラインの新設などにより、生産能力増強と安定供給体制確立を進めています。
また、顧客の注力する成長市場(車載、通信、環境)において、競争力強化に向けた取り組みを推進します。
③ ESG経営基盤の強化
当社にとっての重要性と、ステークホルダーにとっての重要性を勘案し、マテリアリティを特定しました。
それぞれの取り組み、KGI、KPIを設定し、進捗を管理することで、長期ビジョンの実現を目指します。
④ DXの推進
属人化したプロセスの改善や、従業員の働きやすさの追求のため、製造工程、サプライチェーンの自動化・省人化を推進します。
本中期事業計画期間においては、自動倉庫の拡充、原巻輸送の自動化実現に向けた取り組みなどを予定しています。
⑤ 人的資本への投資
当社の最大の資本は人財であり、安全衛生の確保、健康の維持増進、働きがいの向上に係る取り組みの効果を定量化することで、「2030年のあるべき姿を目指し従業員の幸せを追求」の実現を促進します。
2025年3月期よりプレゼンティーズム・エンゲージメントサーベイを導入し、取り組みの推進・改善を行います。
(3)経営数値目標
2024年3月期(実績) | 2027年3月期(目標) | |
---|---|---|
売上高 (うち機能材売上高) |
148億円 (33億円) |
200億円 (50億円) |
営業利益 | 17億円 | 36億円 |
ROE | 6.7% | 10%以上 |
詳細につきましては、こちらをご参照ください。